バンクエラミートアップ参戦レポート!そこで見えた課題と強みとは

shoto です。

2018年07月17日にバンクエラ【BANKERA】が東京にて初のミートアップを開催しました。

こちらの記事では実際にバンクエラミートアップに参加してきた内容と要点、そこから感じたバンクエラの課題と強みをお届けしたいと思います。

[box02 title=”要点”]
  • バンクエラの暗号資産取引所ローンチは2018年度内を目標としている。

 

  • バンクエラで提供するローンサービスでは、暗号資産を担保としてローンサービスが受けられる。

 

  • イーサリアムとNEM上でBNK開発を行うのは多くの通貨をエコシステムに組み込むため。

 

  • 現在はセキュリティやコンプライアンスに注力しており、プロダクト開発はより本格化していく。

 

  • 現段階ではヨーロッパ市場へのアプローチに重点を置いているが、第二の市場は日本だと認識している。
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バンクエラミートアップの内容

それでは早速バンクエラのミートアップの内容についてお届けします。

前提知識として以下の記事を読むとスムーズです。

今回来日したのはバンクエラのCEOであるVytautas Karalevičius氏でした。

バンクエラCEO

基本的にはホワイトペーパーの内容や以前より公式メディアにて発表があった情報をなぞる形でミートアップが進行していたので、抽出した情報をセクションごとにお届けしたいと思います。

バンクエラのこれまでと現在の状況

バンクエラ

バンクエラでは、暗号資産オールインワンサービス「スペクトロコイン」をローンチし、現在88万人の会員を抱えています。

そして、ここ最近は各国暗号資産への規制が厳しくなりつつあり、バンクエラとしてはコンプライアンスやセキュリティ面の強化に注力してきました。

また、将来的な銀行業サービスを提供する意味で、EU電子マネーライセンス取得企業との提携や、バヌアツの銀行を買収などライセンス取得やノウハウ蓄積にも精力的に活動してきました。

そしてコンプライアンスの面では準備が整いつつあるため、現在はバンクエラ暗号資産取引所の開発を進めており、2018年度内ローンチを目標としています。

そのほかにも、世界各国多様な言語に対応できる人材の獲得や新たなプロダクト開発も並行して進めている状況です。

エコシステムとしてのバンクエラ

バンクエラエコシステム

バンクエラ金融エコシステムとして存在するものだと思います。

そしてそのエコシステムを構築する上で重要なパーツが以下のものです。

  • 暗号資産取引所バンクエラ (トレードや投機サービス)

 

  • スペクトロコイン(暗号資産や法定通貨を用いた即時性の高い決済サービス)

 

  • 銀行業(投資ソリューションやローンサービス)

 

  • 銀行業を行う上で必要なライセンス

これらのサービスやライセンスが機能することで、初めてバンクエラという1つのエコシステムが成り立つと考えています。

バンクエラが展開するローン・投資ソリューションについて

バンクエラはこれまでローンや投資ソリューションなどのサービスについてあまり言及していませんでした。

しかし今回のミートアップでバンクエラは自社が想像するサービスシステムを語ってくれました。

大きな要点として暗号資産担保ローンとセンチメント分析による投資ソリューションがありますので、説明していきたいと思います。

暗号資産担保ローン

バンクエラ暗号資産

現在はローンの担保として車や家などが対象となりますが、バンクエラではバンクエラエコシステム内の暗号資産資産をローンの担保として活用できるようにするそうです。

顧客は暗号資産を担保に法定通貨や暗号資産の借入れができるということになります。

センチメント分析による投資ソリューション

統計分析

センチメント分析とはニュースやSNSから抽出されるワードなどから市場傾向を分析する手法で、昨今の金融市場にも活用されている分析方法です。

例えばtwitterなどからビットコインに対するワードを抽出し、機械学習にて統計分析した結果、ネガティブワードが多ければ今後ビットコインの価格は下降トレンドとなるといった具合です。

バンクエラの投資ソリューションではこの分析方法を活用した投資ソリューションを提供するようです。

バンクエラの強みと課題

ここからは実際にバンクエラのミートアップに参加して個人的に感じたバンクエラの強みと課題についてお届けしたいと思います。

暗号資産担保ローンの高い需要性

僕が今回のミートアップで最も重要だと感じたのは暗号資産担保ローンサービスです。

暗号資産を担保にできるサービスはかなり需要が高いと思っています。

前述したとおりローンの審査に置いて主流なのは家や車など物質的資産や収入などですが、バンクエラにおいては暗号資産がそれらと同等の資産だと認められます。

話を飛躍させれば家や車が無い人、もっと言えば銀行口座がない人でさえローンサービスが利用できるということになります。

これは現代のシェアリングエコノミーの時代性にマッチしたサービスであり、今後5年、10年でこうしたデジタル資産を担保にしたサービスが増えると予想しています。

ここで重要なのはこの暗号資産を担保にするサービスは従来の銀行や企業には難しく、特定の企業にしか展開できないものだと思います。

なぜならこのサービスには完全に信頼をおけるサードパーティが必要になるためです。

どういうことかというと、従来の銀行が同様の暗号資産担保サービスをする時、信頼のおける暗号資産取引所や暗号資産資産管理会社と提携しなければなりません。

昨今、暗号資産取引所がハッキングやシステム障害など多くある問題を抱えている中で完全に信頼できるサードパーティは皆無といっていいと思います。

もし従来の銀行や企業がこのサービスを展開するには自社で暗号資産サービスを開発するか、既存の暗号資産サービスを買収しスケールアップするのが理想です。

その点バンクエラでは自社で銀行と暗号資産取引所を所有することで、サードパーティと提携することなく、完全に信頼がおける自社サービスで相乗効果を生み出せるということです。

EU電子マネーライセンス取得による競争優位性

バンクエラEU電子マネーライセンス

暗号資産を担保にしたローンもそうですが、銀行業と暗号資産事業は相乗効果を生むことは間違いなく、今後様々な企業が参入してくることが予想されます。

現にライトコイン創業者が銀行株を取得し、実質的に買収に乗り出しています。

そこでオープンイノベーション時代にみんなが同じ解に行き着くとき、競争優位を取るのに必要なのはスピードとアイデンティティです。

そういった意味では決算ライセンスやバヌアツ銀行ライセンスを取得したバンクエラはコンプライアンス領域おいて、1歩、2歩先を行っているのではないでしょうか?

開発者不足の懸念

バンクエラ開発

バンクエラは現在主に87名のスタッフで構成されていますが、正直圧倒的にスタッフが不足しているのではないかと思ってしまいました。

バンクエラの展望では、センチメント分析から投資ソリューションの提供、顧客の資産管理からローンまで様々なサービスが展開予定となっています。

センチメント分析を様々なAPIから情報を取得し、作成したDBからネガティブ・ポジティブワードを抽出、機械学習で統計分析するものと仮定した場合、複数のバックボーンを持った開発者が必要となります。

前述したサービスを提供するには、金融分野、情報分野に長けた多くの人材が必要なのは明らかだと思います。

しかし、ロードマップを見ると2020年までに多くのサービスをローンチ予定ですが、取引所開発も遅れていることから人材獲得には苦しんでいるように思えます。

バンクエラロードマップ

ローンサービスにおける自己資本最大アセットリスク

バンクエラではローンサービスを提供しますが、ローンサービスでは会社の自己資本比率から顧客に貸付られる金額が決まります。

BIS(Bank for International Settlements=国際決済銀行)バーゼルで取り決められた規制を参照すると、海外で事業を行う場合、銀行は最低8%の自己資本率を確保しなければなりません。

これは金融危機に陥った際に損失をカバーできる余力を残しておかなければならないからです。

バンクエラでは欧州中央銀行によって直接管轄されている銀行の平均総自己資産比率よりも17%高い20%を目指すので、仮に1億ユーロの総資産最大リスクアセットを確保したとしても、5億ユーロの運用になります。

バンクエラリスクアセット

これは25万ユーロのローン案件2000件相当になりますが、一般的な銀行と比較すると低い額になります。

以下、日本のメガバンク純資産および総資産です。

日本のメガバンク純資産および総資産

暗号資産取引所がバンクエラ成功の鍵

以上、バンクエラミートアップの内容と僕が感じた課題と強みをお届けしました。

バンクエラの最大のストロングポイントは銀行業と暗号資産事業の相乗効果を利用した、独自サービスになります。

この独自のサービスを展開するための重要なファクターとして資本を増加させる利益率の高い事業が必要となります。

よって、バンクエラが今後大きく発展するには、バンクエラ暗号資産取引所の成功が必須だと個人的に感じました。

バンクエラは事業内容がイノベーティブな分、今後も応援していきたいと思います。

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