どうもshoto です。
ビットコインは管理者の存在しない通貨であり、アプリケーションなどに実装するだけですぐに決算利用できます。
そのことから世界にまたがる統一通貨として期待が高まっていますよね。
しかしみなさん、すでに統一通貨の先輩がいるじゃないですか!
そう、ユーロです!
この記事では統一通貨の先輩ユーロとビットコインの類似点と相違点などから統一通貨が市場にどんな影響を与えるか紐解いていきたいと思います。
貨幣の歴史とビットコインの位置付け

貨幣は今日に至るまで宝貝や米、そして金、銀、銅や紙幣など形を変えてきました。
そして貨幣の形は物質的な貨幣からビットコインなどのデータへと移行しつつあります。
貨幣は基本的に3つの役割があります。
それは価値の交換・価値の尺度・価値の保存です。
そしてこれらの役割を満たす上で重要な要素が貨幣への信頼です。
現在の紙幣は中央銀行が価値を保証しているため、信用性が高くみんな貨幣として認識していますよね。
そのため日本の1万円の原価は約20円ほどですが、1万円とういう信頼や認識をみんなが持っているため1万円として利用することができます。
そしてこの貨幣の信用や認識はそのネットワークの参加者が多ければ多いほど向上します。
例えば日本円は日本国内の店舗ならどこでも利用できますし、日本居住者なら誰もが持っていますよね。
この貨幣に関わる数の量が日本円の信用や認識を向上させているんです。
これはビットコインでも同じことが言えます。
ビットコインは中央銀行が存在しない変わりに、ブロックチェーンなどの非可逆的プロトコルが価値を保証し、ネットワーク参加者は接続されるコンピュータ(ノード)全てになるので貨幣の信用や認知を向上させる設計が成されています。
参加者(ノード含む)が多いことはもちろん、利用できる店舗や決済手段が増えればビットコインの信用や通貨としての認識が自ずと向上していくと思います。
しかしながら未だ利用店舗が少ない点や貨幣としての認知が低いことからまだまだ普及には時間が掛かりそうですよね。
なので現状の立ち位置としてビットコインは貨幣になり得るがネットワーク利用者が少なく、認知や信頼の構築フェーズといったところだと思います!
統一通貨ユーロはビットコインのロールモデルなのか
さてさて、冒頭にもちょっと触れましたがビットコインはその設計上、国をまたぐグローバル通貨として期待されています。
そして欧州連合(EU)におけるユーロもまた国をまたぐ通貨ですね。
ユーロはマーストリヒト条約によって創設され、ユーロの発行や流通は欧州中央銀行(ECB)によって決定され、その決定に加盟国銀行が従う形となっています。
次に国をまたぐ統一通貨ユーロの主なメリットとデメリットについて解説します。
ユーロに学ぶ!統一通貨メリット・デメリット

統一通貨ユーロのメリットはまず人や物、お金の移動や流動性が向上し、国債の裁定取引が行われ国債の格差が少なくなり国債費減少しました。
つまり統一通貨とした場合に、為替リスクがなくなり、それにより資源の流動性が高まります。
それに反して資源の流動性向上は産業格差や経済格差を引き起こすデメリットでもあります。
人や資源の流動性が向上すると、例えば賃金の高い国へ優秀な人材が一局集中しますよね。
そのためEU内の統一通貨圏で経済格差や産業格差が引き起こる場合もあります。
もしビットコインが世界中で不自由なく利用できれば為替リスクはなくなりますが、国ごとの経済格差は拡大する可能性もあります。
しかし経済格差や産業格差などのデメリットについては、法や規制を整備すればそれなりに抑制できるとは思っています。(個人的意見です。)
ビットコインとユーロの類似点と相違点
ここまでにビットコインとユーロの類似点が見えてきた気がしますよね。
為替リスクが無い点や通貨として流動性が高い点などです。
両者の相違点としてはそのシステムにあります。
ユーロは欧州中央銀行や加盟国銀行によって監視・操作され、中央集権的かつクローズドなシステムです。
一方ビットコインはネットワーク参加者によって監視され、管理主体の存在しない非中央集権的かつオープンなシステムです。
また、ユーロの場合は発行主体の決定によりいくらでも市場へ供給することができますがビットコインはプロトコルによって約2100万枚と発行枚数が制限されています。
これらが両者の大きな相違点だと思います。
ということで国をまたぐ統一通貨ユーロとビットコインの類似点などから市場への影響を考えてみました。
まとめるとビットコインが世界統一通貨として普及した場合為替リスクなどがなくなるなど利用者の利便性を向上します。
しかしながら経済格差や産業格差などを抑制するため適正な法や規制が必要だと思いました!
おそらく法定通貨に代わってビットコインが統一通貨になることは考えにくいですが、両者は互いに共存するように思います。
特にカントリーリスクの高い国ではリスクヘッジとしてビットコインを保有するようになると思います。
ビットコインが今後どのように普及していくかたのしみになってきました!
see you next time.