ネム(NEM/XEM)

NEMのカタパルト(CATAPULT)とは?実装経緯と詳細について徹底解説

更新日:2018/6/11

こんにちはshoto です。

NEMブロックチェーンは金融業界をはじめ、様々な分野へブロックチェーンソリューションを提供しています。

その中でNEMは、様々な分野や企業の要件に応えるためNEMブロックチェーンのアップデートを決断しました。

そのアップデートプロジェクトの総称が「カタパルト/CATAPULT」です。

NEMブロックチェーンはカタパルトにより飛躍的に機能性を向上させました。

この記事ではNEMのカタパルト実装経緯と詳細について解説していきたいと思います。

 

 

この記事の要点

  • NEMはハイパフォーマーかつセキュアなブロックチェーンを目指している。
  • 企業や機関の現行台帳システムは問題が山積みとなっている。
  • NEMは企業や機関の現行台帳システムと互換性のあるブロックチェーンソリューション。
  • カタパルト実装後のNEMは、1秒間あたり3,000以上の取引を処理することができ、様々なユースケースに対応できる。
  • 企業や機関は独立したブロックチェーンを独自で管理することが可能となる。(プライバシーが保証されたプライベートチェーン)

 

NEMの目指すブロックチェーンソリューション

NEMブロックチェーン

NEMの目指すブロックチェーンソリューションは、一言で表すとハイパフォーマンスかつセキュアな台帳ソリューションです。

ここではハイパフォーマンスかつセキュアな台帳ソリューションとは一体どういうことなのかを説明していきたいと思います。

従来システムの問題点

NEMの提供するソリューションを理解する上で企業や機関が利用する現行台帳システムの問題点を考える必要があると思います。

台帳システムといえば親和性が高いのは金融業界ですが、金融業界を例に従来システムの問題点を考えます。

従来の銀行システムは様々な古い技術(SWIFTなど)と密接に結びついており、時代が変わり新たな仕様や技術を導入するため、たくさんの新しい台帳システムやアプリケーションが年々増加しています。

そして古いシステムや蓄積されたデータの集合体と新たなシステムは互換性を保証するため、パッチ(プログラム変更による機能改善)を余儀なくされます。

 

さらには、台帳とアプリケーションを繋ぐミドルウェアが増加し、オペレーションリスクの増加やトランザクション(取引)のエラーを引き起こします。

銀行や企業は様々な古いシステムを利用し続けるあまり、エラーや問題対してリソースを割かなければならない状況です。

これが従来の台帳システムの問題だと思います。

NEMのソリューションと目的

NEMでは現行の台帳システム問題をブロックチェーンを活用することで解決に導きます。

ブロックチェーン技術は、コスト削減、決算ファイナリティ、コンプライアンス遵守と向上、監査とトレーサビリティ向上、様々なプロセスを自動化(スマートコントラクト)などを長期的ソリューションとして提供します。

NEMブロックチェーンの最終目的は以下のものです。

 

NEMの最終目的

    • 現行のシステムは様々な仕事と結びついているため、中央集権的システムは維持しつつ、分散可能な取引は外部機器などセキュアプロセスを経てスマートコントラクトをブロックチェーンに記録する。
NEMカタパルト
  • ブロックチェーンを活用し、最小限のリスク、時間、人員、資源で現行システム業務を実現する。
  • 複数の台帳とユースケースに対応したプラットフォームを作り、台帳間の相乗効果を生み出す。
  • プライベートチェーンにより、企業が個別に固有のブロックチェーンを管理することを可能にする。
  • シームレスなクロスプラットフォームによる取引、送金、決算を可能とし、結果的に管理、リスク、エラーの少ないインフラシステムを構築する。

 

カタパルト(CATAPULT)の実装経緯


NEMカタパルト
カタパルトの実装経緯としては前述したNEMの目的を果たすために機能を大幅に拡張する必要があったためです。

カタパルトを実装に際して、様々な機能が拡張されましたが、要点してNEMブロックチェーンをプライベートチェーンへと拡張することができるようになった点にあります。

プライベートチェーンとは、企業や機関などの独立した組織が管理するブロックチェーンのことです。

通常のパブリックチェーンとは異なり、誰でも許可なしにブロックチェーンの管理、書き込むことが出来ず、関係者のみがデータや取引を閲覧、書き込みすることが可能となります。

カタパルトにより機能拡張したNEM

ここではカタパルトによりNEMブロックチェーンに追加された拡張機能をご紹介したいと思います。

 

カタパルト拡張機能

    • 従来の業界標準であるWEBアーキテクチャに基づいて設計されたブロックチェーンにより高いスケーラビリティ(処理能力)を実現。
    • 外部との接続性の高い、ハイパフォーマーかつスケーラブルなAPIゲートウェイサーバーレイヤ。


NEMカタパルトAPIゲートウェイ

  • リアルタイムで膨大なトランザクション(取引)を分析することを可能にする、ハイスループットなメッセージ&キュー。
  • ハイスピードメッセージに対応したAPIレイヤにNoSQLデータベース採用。
  • ブロックチェーン上の資産取引するためのエスクロー(預託)サービス。トランザクション型コントラクト。
  • 高いトランザクション(取引)処理能力。(秒間3,000トランザクション以上)
  • 外部のアプリケーション、スマートコントラクトおよびブロックチェーン上で取引が可能。
  • アクセス権限管理可能。

 

これにより、企業や機関組織は現行のシステムを不均衡を起こすことなく、シンプルなプロダクトサービスをブロックチェーンを用いて開発、移行、提供が可能となります。

オーダメイドかつフレキシビリティの高いシステムにより、ソリューションを手軽に実装し、現行システムをアップデートすることが出来ます。

ハイパフォーマーエンタープライズソリューションNEM

以上がNEMのカタパルト解説でした。

カタパルト実装後のNEMブロックチェーンは1秒間あたり3,000トランザクション以上の処理を実現します。

これはリップルの1秒間1,500トランザクション処理の倍にあたる高パフォーマンスです。

外部ブロックチェーンやスマートコントラクトとの接続性、現行システムと高い互換性を実現した拡張性を考慮すると、NEMは実用性の高いブロックチェーンプラットフォームだということがわかります。

NEMブロックチェーンを採用する企業が増えていきそうですね!

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