どうもshoto です。
WebアプリケーションやWebサイトなどはクライアントサーバーという方式のサーバーを利用して運用されています。
一方ブロックチェーンやDApps(分散型アプリケーション)はP2Pネットワークという技術を活用することでサーバーを必要とせずにアプリケーションなどのサービスを提供することができます。
暗号資産やブロックチェーンに触れると一度は耳にするこのP2Pネットワーク!
いったいクライアントサーバーとP2Pネットワークにはどんな違いがあるのか気になりますよね?
この記事ではクライアントサーバー方式とP2Pネットワークの違いについて解説したいと思います!
クライアントサーバー方式とP2Pネットワークの違い

クライアントサーバーとP2Pネットワークの違いを解説する前に各方式の特徴を見ていきましょう!
クライアントサーバーの特徴

クライアントサーバー方式ではサーバーとクライアントを分けて考えます。
クライアントとはスマートフォンやPCなどWebサービスやデータベース、プリンタなどのサービスや機能を利用するものを言います。
クライアントはサーバーに対して「Twitterが見たい」などを要求し、サーバーはその要求に対してTwitterの画面を表示して応えます。
これがクライアントサーバーの役割になります。
P2Pネットワークの特徴

一方P2Pネットワーク方式ではサーバーを必要とせずに、データベースやアプリケーションなどのサービス利用することができます。
P2Pとはpeer-to-peerの略称で、クライアント同士が相互接続することでネットワークを形成し、Webサービスやデータベース、アプリケーションなどのサービスを利用します。
P2Pネットワークの特徴はネットワーク形成に自身も参加するため、実質ネットワーク提供者かつサービス利用者になる点です。
クライアントサーバーとP2Pネットワークの概要が分かったところで次に両者を比較していきましょう!
クライアントサーバーとP2Pネットワークを比較する
高い耐障害性を実現するP2Pネットワーク
クライアントサーバーはサービス提供者がサービスの実装・制御が容易かつ低コストで構築できるため現在多くのサービスが採用している方式です。
しかしながら、クライアントサーバーはサーバーの接続数によって処理能力の限界があり、サーバー側に何らかの障害が生じるとサービスが停止したりします。
一方P2Pネットワークでは特定のサーバーに負荷が集中することがないので、一部のノード(P2Pを形成する媒体)に障害が生じてもサービスが停止することはありません。
そういった意味では耐障害性に優れているのはP2Pネットワークだと判断できます。
中央集権型と自律分散型

また、クライアントサーバーは管理者や運営者が存在する中央集権型なのに対し、P2Pネットワークは管理者や運営者が存在しない自律分散型になります。
つまるところクライアントサーバーは管理者や運営者が自己都合によりサービスなどを停止させることがありますが、P2Pではネットワーク参加者が存在する限り、サービスは継続されるということです!
代表例に暗号資産ビットコインが挙げられます。
ビットコインは何者かの意図によって急に消失することはないですよね?
この一部の者にネットワークやサービスが左右されないところがクライアントサーバーとP2Pネットワークの違いでもあります。
開発コストや実装・制御の容易性ならクライアントサーバー
クライアントサーバーにも優位点がいくつかあります。
まず、現状クライアントサーバーは開発・運用コストが低いです!
サービス規模に合わせたサーバー構築ができる上に、実装・制御が容易です。
要はネットワーク規模やネットワーク参加者を制御できた方が良いサービスもあるということです。
これは非常に重要なポイントで、例えば国の重要なシステムなどをP2Pネットワークで運用すれば悪意のあるノード(参加者)がネットワークに簡単に参加できてしまいます。
これを独立したサーバーで構築し、国が管理するノードだけを接続すればセキュリティは向上します!
このようにクライアントサーバーにも優位点があることが分かります。
ということでクライアントサーバーとP2Pネットワークの違いを解説しました!
2つ方式がサービス内容やコストなどによってどちらも需要があることが分かりますね。
今後さらにネットワーク方式が発展していきそうで楽しみです!